低身長

成長が遅い、
身長が伸びない…それって
「低身長」かも?

低身長かも?お子さんの身長の高い・低いはご両親の遺伝・体質によるところが大きいのですが、なかには成長ホルモンの不足、身長を伸ばすホルモンが分泌されていない、小さく生まれて、その後の身長があまり伸びていないといった場合があります。ケースは少ないものの染色体の異常や骨の病気などで低身長となることもあります。

低身長の基準や見分け方

その子が低身長であるかどうかは、同性・同年齢の子の平均身長よりも“2SD(標準偏差)以上身長が低いかどうか?”が基準となります。成長曲線を用いて、身長SDスコアが-2SDの場合、低身長の可能性があります。

低身長とは?
必ず治療が必要なの?

低身長の原因が病気とは限りません。多くの場合は遺伝や体質によるものです。ですが、成長ホルモンの不足や、身長を伸ばすホルモンが分泌されていないことが原因で身長が伸びないケースもあり、また染色体異常や骨の問題により低身長となることもあります。
こうした場合、要件を満たせば成長ホルモン治療などを受けることができます。ただし、ホルモン治療が受けられる時期は限られていて、骨が成熟する前までとされています。そのため、低身長は早期発見が重要ですので、お子さんの身長が気になるのであればお早めに当クリニックへご相談ください。

低身長5つの種類と原因

成長ホルモン分泌
不全性低身長症

成長ホルモンの分泌量が少ないため起こる低身長です。成長ホルモンは脳の下垂体で作られるのですが、何らかの原因で成長ホルモンの分泌が少なくなるため低身長になります。

SGA性低身長症

お母さんのお腹の中にいるあいだに、標準的な身長・体重まで育たなかった子どものことを“SGA児”と言います。多くの場合、3歳ごろまでに標準的な身長となりますが、なかには身長が伸びずに低身長のままということがあり、これをSGA性低身長症と言います。

ターナー症候群

染色体の異常によって起こる低身長で、女子だけにみられます。生まれた時から少し身長が低く、その後、徐々に低身長が目立つようになります。

ヌーナン症候群

遺伝子の問題によって起こる低身長で、男子・女子ともに起こります。低身長だけでなく、心臓の病気も起こりやすいという特徴があります。

軟骨異栄養症
(軟骨無形成症と軟骨低形成症)

遺伝子の変化により、軟骨の増殖が阻害されて起こる低身長です。身長が低いだけでなく、「手足の指が短い」「頭がやや大きい」という特徴もみられます。

低身長症の検査方法

低身長の検査子どもが低身長かどうかを調べるために、標準的な成長曲線と比較してみましょう。標準的な成長曲線は、製薬会社などのHPからダウンロードできます。
標準的な成長曲線と比べて、子どもの身長の成長曲線が並行なら問題ありません。ですが、-2SDの線を下回っている場合、当クリニックへご相談いただくことをおすすめします。

低身長の治療方法

成長ホルモン治療

要件を満たし、成長ホルモン治療が受けられるとなったら、ご家庭での自己注射で治療を行います。毎日または週1回の成長ホルモンを自己注射して、身長を伸ばすようにします。

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